耳の病気について

ホーム耳の病気について > 突発性難聴

突発性難聴 とっぱつせいなんちょう

症状

ある日突然 急に片耳が聞こえなくなったような状態です。
数日かけて悪化する例もあります。聞こえが悪いこと以外に耳鳴り、耳閉感、めまい、吐き気や嘔吐(吐くこと)などを伴うこともあります。
難聴やめまい発作を繰り返すことはありません。
ウイルス性とか内耳の血流障害とか諸説ありますが、いまだ原因は不明です。

治療概念

一般的にステロイド投与を行います。
当院でもステロイド内服を中心とする治療を行っています。
原因自体が不明なので決め手となる治療法は世界的な研究においてもはっきりとはしていません。糖尿病や胃潰瘍がなければ、ここでのステロイド投与量・日数での副作用はまず心配いりません。

治療の実験

 
  • 安静:
    ストレスが関与しているとされていますので、安静にして内耳の血流を保つことが大切です。

ナース /

入院治療を受けることも選択肢となりますので患者さまの病状とご要望にあわせて考えます(ご相談のうえ入院ご希望であれば、適切な病院にご紹介致します)。
ある程度安静にできる方は外来治療でも良いとされています。

内服薬

ステロイド剤 内耳の炎症を改善させます。2週間投与します。
糖尿病がある方はステロイド剤にて糖尿病が悪化しますので、入院が必要です)。
ビタミン剤 神経活性化。
A T P 製 剤内耳細胞の代謝活性化や血流改善。

予後

(どれくらい治るか)

完治する方が1/3、ある程度改善する方が1/3、変化なしの方が1/3です。

  • 症状発現から早期の治療(できれば発症から2週間以内)が大切で、発症から数ヶ月すると治りにくいです。
  • 難聴の程度が重症の方、めまいを伴う方、高齢の方は治りにくいです。
  • 耳鳴り、耳閉感、めまいなどが残存することもあります。

**原因検索のためCTやMRIが必要になる場合があります**
**反対側の耳が突発性難聴になることは極めて低いので安心して下さい**