特に検査によって溶連菌感染と判明したときは注意が必要です。
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急性咽頭炎 (のどかぜ)【子ども】
子どもで急に熱がでた場合、多くは咽頭(のど)の感染症です。
のどを痛がる、だるい、鼻汁、頭痛、頸部リンパ節がはれる、乳幼児であれば飲み込めないためによだれが多くなります。
ウイルス性と細菌性に分けられます。
ウイルス感染+細菌感染の場合もあります。
ウイルスも細菌もたくさん種類があります。
- ウイルス性感染症:
インフルエンザなど一部のウイルスに対しては増殖を抑える薬(症状を軽くする)がありますが、ほかのウイルス性感染に対しては残念ながら特効薬はありません。
インフルエンザ以外は対症療法になります。
対症療法:熱さまし(=痛み止め)、鼻水止め、咳止め、去痰剤などを症状にあわせて投与する。 - 細菌性感染症:
抗菌剤の投与と対症療法になります。
**ウイルス性か細菌性の感染かを区別することは一部を除いて現実的には困難です**
当院では溶連菌、アデノウイルス、インフルエンザウイルスを調べる迅速キットを準備しています。
溶連菌感染症は合併症を起こすことがあるためしっかり診断する必要があります。(別項をご参照ください)
- アデノウイルスには特別な治療法はありませんが、感染力が強く学校保健法で出席停止が定められていますので検査します。
- インフルエンザウイルスは抗ウイルス薬がありますのでしっかり診断を付ける必要があります。
咽頭炎、高熱、リンパ節腫脹、頭痛のほかに、皮膚発疹やイチゴ舌(舌にツブツブができる)が出現することがあります。
抗菌剤を5〜10日間内服(抗菌剤の種類で長さが変わります)していただきます。
抗菌剤内服数日で解熱し、のどの痛みも消失することが多いのですが、症状が消失しても内服は続けてください。
中途半端に内服すると細菌が復活して、リウマチ熱、腎炎などを引き起こすことがあるからです。
このためしっかり最期まで内服させてください。
うがい、手洗いは大切で、マスクも効果的です。
痛みがとれて熱がさがり、ある程度症状が落ち着くまでは登園や登校は避けたほうが良いです
(周囲にうつることがあります)。
溶連菌感染症はくり返すこともありますし、大人になってからもかかります。