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メニエール びょう

特に誘因なく難聴や耳鳴り、耳閉感(耳がつまった感じ)とともにめまいがおこり、めまい発作をくりかえします。はじめてのめまいの場合やめまいのみの症状ではメニエール病と診断できません。

内耳の内リンパ水腫:内耳が水分でむくみを起こした状態です。いまだに不明な点も多く、難しいので病態の詳しい説明は省略します。

めまいの時間は10分〜数時間(もっと長い場合もあります)。
めまい発作の前後もしくはめまい発作とともに難聴、耳鳴り、耳閉感などが出現します。
その発作を繰り返します。軽減していくこともあれば、発作を繰り返しながら難聴が徐々に進行する場合もあります。

  • めまい発作時と発作と発作の間の期間(間欠期)にわけられます。
    めまい発作時は主に安静と抗めまい薬(飲み薬や注射)が中心となります。
    間欠期はめまい発作の予防にイソソルビドという内服薬を飲みます。
    イソソルビド:内耳にたまっている水分を血液中に移動させます。
    聴力悪化時はステロイド剤を使用したほうが良いと考えます。
  • まじめで責任感の強い方がなりやすいので、ストレス発散が大切です
    なかなか難しいですが、趣味に没頭する時間をつくる、週に1回でもよいので運動する時間をつくる、30分くらい歩くなどの気分転換をする、無理をしないなど。長めに歩くだけでもめまい発作の予防になります。

**メニエール病の初回発作時は突発性難聴との鑑別ができません。
このため初回発作時は突発性難聴の治療と同じようにステロイド薬が治療の中心になります。また、めまい発作が落ち着いた状態で、聴力が悪化するときも突発性難聴の治療と同じようにステロイド薬が治療の中心になります。**