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〒852-8131 長崎県長崎市文教町7番11
モダンパラッツォ文教プリマ 102号
❶もっとも大切なことは脳梗塞や小脳出血などの脳が原因のめまいか、それ以外が原因のめまいかという点です。
脳梗塞や小脳出血などの脳血管障害によるめまいは全めまい患者さんのおよそ5%程度と言われています。実際にはそう多くはありません。
以下の症状は耳からのめまいでは決して起こりません。
意識障害(ぼんやりする、覚えていない:比較的長い時間)
歩行障害(うまく歩けない)
感覚障害(顔面の感覚異常や手足の感覚異常など)
運動障害(手足が動かしにくい)
激しい頭痛
構音障害(しゃべることができない)
嚥下障害(のみこめない)
複 視(物が二つに見える)
このような症状を伴うときは緊急を要することがありますのですぐに神経内科や脳神経外科を受診してください。
❷次にめまいに伴う失神があるかないかが大切です。
失神とは一般的に短い一過性の意識障害のことを言います。
失神を伴うふらつきは、わかりやすく言いますと立ちくらみの仲間です。
立ちくらみは脳の一時的な血流不足で起こります。
(原因として低血圧、不整脈、心疾患、貧血、消化管出血、高血圧の薬などによる薬剤性など)
❸自律神経のバランスのくずれやストレスでもふらつきを感じます
❹うつなどの心の病気によるものもあります。
話が長くなりましたが➀と②以外は耳からのめまいの可能性があります。代表的なものは良性発作性頭位めまい症、突発性難聴、メニエール病、前庭神経炎などです。頻度としては圧倒的に良性発作性頭位めまい症が多いです。各々の特徴はその項をご参照ください。
おおまかな特徴は下記です。
数秒から数分のめまいを繰り返す(耳症状なし):良性発作性頭位めまい症
難聴や耳鳴などの耳症状ありではじめてのめまい:突発性難聴
耳症状ありで繰り返すめまい:メニエール病
めまいが一日中続く(耳症状なし):前庭神経炎