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滲出性中耳炎 しんしゅつせいちゅうじえん【大人】

病態

滲出性中耳炎は鼓膜の奥に液体が溜まった状態です。
大人では50〜60歳代に多いとされます。

症状

難聴、耳がつまった感じ、自分の声が響くなどです。

原因

かぜや鼻副鼻腔炎、鼻すすり、加齢などによる耳管機能の障害によって起きます。ときには上咽頭癌による耳管機能障害のこともあるのでファイバー検査も必要です。

治療

  • 飲み薬:マクロライド系抗菌剤や去痰剤が一般的です。
  • 鼓膜切開:鼓膜に小さな穴をあけて貯留液を外に出します。
  • 鼓膜チューブ留置術:鼓膜に小さいチューブをおいて、中耳に空気を入れることによって、中耳の状態を正常化します。

参考図

いつ頃治るかは患者さんによってかなり違います。
1週間で治ることもあれば数ヶ月かかることもあります。
患者さんのそれぞれの病態や経過によって、 ときには患者さんのご要望によっても治療法を選択します。

  • 正常鼓膜

  • 滲出性中耳炎例

  • 滲出性中耳炎チューブ留置後例